ソニーセミコンダクタソリューションズは8月24日、主にVR/AR向けヘッドマウンドディスプレイ(HMD)での活用を想定した1.3型4K対応OLED(有機EL)マイクロディスプレイ「ECX344A」を商品化すると発表した。
これまで同社がカメラの電子ビューファインダー(EVF)開発で培った6.3μmピッチ化を可能とする微細化プロセスと独自の画素駆動回路を採用したほか、トランジスタのレイアウトやプロセスの最適化、バラつき補正回路の採用などにより、1.3型ながら4Kの高解像度を実現しつつ、均一な輝度特性による高画質も実現したとする。また、4Kにおいても高フレームレートを実現する新開発の高速駆動用ドライバ回路を搭載することで、毎秒90フレームの滑らかな映像を可能にしたとするほか、色域を広げながら光の利用効率を改善する独自の画素構造を採用することで、DCI-P3を96%カバーした広色域と5000cd/m2という高輝度(Duty 20%駆動で1000cd/m2)の両立を実現したともしている。
なお、同製品のサンプル出荷時期は2023年11月を予定しており、サンプル価格は15万円(税別)としている。