Infineon Technologiesは8月3日(独時間)、2023年度第3四半期(2023年4~6月)の決算概要を発表した。

それによると売上高は前年同期比13%増、四半期比1%減の40億8900万ユーロとなったという。車載およびグリーン産業用パワーデバイス分野が伸長したものの、センサシステムやコネクテッドセキュアシステム分野がマイナス成長となったという。また、純利益は前年同期比61%増の8億3100万ユーロとしている。

同社のJochen Hanebeck CEOは、「2023年度第3四半期の業績も比較的好調であったが、半導体市場全体の動向としては依然として明暗が入り混じった状況を示している。例えばエレクトロモビリティ、再生可能エネルギー、および関連アプリケーション分野の需要は高いが、PCやスマートフォンなどのコンシューマ向けアプリケーションの需要は依然として低い。Infineonは、デジタルトランスフォーメーションとグリーン経済への移行に向けた構造的成長の原動力に継続的に注力することで、こうした市場環境においても成長を続けている。これは将来を見据えた長期的なアプローチでもあり、製造能力の増強に投資を継続している理由でもある」と述べている。

なお同社は、2023年度通期の見通しとして、想定為替レートを1ユーロあたり1.10ドルとし、売上高が約162億ユーロ、調整後の粗利益率は約47%、利益率は約27%になると予想しているほか、投資額は約30億ユーロとなる見込みだとしている。