ルネサス エレクトロニクスは7月20日、同社の車載用マイコン/SoCの開発プロセスに適用されるサイバーセキュリティマネジメントシステム(CSMS)が、TÜV Rheinland Industrie Service(テュフ ラインランド)より、国際規格ISO/SAE 21434:2021に準拠しているとの認証を同社の武蔵事業所が取得したと発表した。

自動車メーカーが車両の型式承認を取得する際に、国連欧州経済委員会(UNECE)の制定したサイバーセキュリティ規則「UNR155」への適合が必要になるが、その審査にはCSMSへの適合が必須であるため、OEMやTier1メーカーはCSMS認証取得デバイスを活用することで独自監査などを不要にでき、開発の負荷軽減を図ることができるようになるという。ルネサスでは、2022年1月1日以降に開発した車載用マイコン/SoCである車載用16ビットマイコン「RL78」、32ビットマイコン「RH850」、車載用SoC「R-Car」などが、今回認証を取得したCSMS開発プロセスにしたがって開発されたものとなると説明している。

なお、同社はすでに2019年にテュフ ラインランドより産業用デバイスについてもCSMSプロセスを規定したIEC 62443-4-1の要件を満たしているとの認証を取得しており、今後もセーフティ・セキュリティを第一に考えた設計開発に取り組んでいくとしている。

  • 車載のサイバーセキュリティマネジメントシステムのイメージ

    車載のサイバーセキュリティマネジメントシステムのイメージ