Applied Materials(AMAT)は6月22日(米国時間)、インドのバンガロールに半導体製造装置テクノロジーの開発と実用化を追求する「コラボレーティブ エンジニアリング センター」を設立する計画を発表した。
同社は現在、インドに6つの拠点を有しており、製品開発、R&D、IT、オペレーションなどを展開しているほか、バンガロールのインド理科大学院(Indian Institute of Science, Bangalore)やインド工科大学ボンベイ校(Indian Institute of Technology, Bombay)など複数の主要学術機関とも協力し、特にインド工科大学ボンベイ校では半導体業界に向けた次世代化学物質や材料の開発に取り組むマテリアルズ ディベロップメント センター(Materials Development Center)を設置するといった取り組みも進めている。
同センターは、バンガロールのAMAT既存キャンパスに建設される予定で、同社が推進するグローバルなイノベーションインフラ拡充計画の一環で、同社がシリコンバレーに設置予定のEPICセンターを含む高速イノベーション プラットフォームを増強する役割を担うものとなる。また、同センターには同社のエンジニアと国内外の主要サプライヤ、トップレベルの研究および学術機関が集結し、半導体製造装置のサブシステムやコンポーネントの開発の迅速化を目指した協業が進められる予定だという。また、将来の半導体業界を担う人材の育成促進も目指すとするほか、グローバルなチップ製造エコシステムにおいてインドが果たす役割を拡充するための新たな機会を創出することも目指すとしている。
なお、AMATでは今後4年間に総額4億ドルを投じてインドにおける同センターの建設を進めていく計画に加え、開設後の5年間で20億ドルを超える投資計画を支援し、少なくとも500の高度技術職を創出するとしているほか、製造エコシステムにも2500人の雇用を創出する可能性があるとしている。