日立ソリューションズは、猛威を振るうランサムウェアの被害範囲を、新たにファイル単位で効率的に特定し、速やかに事業復旧を行うため、「データ回復ソリューション」を強化すると発表した。

同ソリューションは、セキュリティ観点を踏まえたバックアップ設計のコンサルティングから支援し、本番環境との通信を最小限に抑えた安全な環境でのバックアップ構築を実現するもの。

今回実装する独自技術は、データを解析し、被害範囲をファイル単位で特定する。これにより、被害発生を検知した後、感染が疑われるすべてのサーバやPCから真の被害範囲を迅速に見極めることができ、調査の効率向上を図ることが可能。

  • データ回復ソリューションの仕組み

同社は、同じ技術を用いて、増加するファイルレス型のランサムウェア攻撃からエンドポイントを保護するため、「秘文 統合エンドポイント管理サービス」のファイル保護機能も強化する。

さらに、、サイバーレジリエンスソリューションとして、「サイバーレジリエンス教育」と「Stellar Cyber」の提供も開始する。

「サイバーレジリエンス教育」では、サイバーレジリエンスの基礎力向上のためのメニューを拡充・体系化するとともに、より高度な知識や技術を習得するためのプロフェッショナル教育サービスの提供を開始する。

「Stellar Cyber」はOpen XDRで、複数のベンダーによるセキュリティ製品・サービスを統合管理し、脅威の検知から重要度判断、対策実行までの自動化を支援する。