Robust Intellience(ロバストインテリジェンス)は2月24日、Databricks(データブリックス)と協業契約を締結したことを発表した。今回の協業により、ロバストインテリジェンスが開発提供するAI(Artificial Intelligence:人工知能)ガバナンスプラットフォーム「Robust Intelligence Platform」をデータブリックスの「データレイクハウス」上に構築する。両社はAIを活用する企業の迅速かつ効率的なガバナンス構築を支援するとしている。

ロバストインテリジェンスは、AIには精度劣化や倫理的問題など特有のリスクが存在するとして、こうしたリスクに対応する企業のガバナンス構築を支援し、企業の健全なAIモデルの運用「Responsible AI(レスポンシブルAI)」の実現を目指している。

同社はAIの開発中にモデルが引き起こす問題をあらかじめ検出する「AI Stress Testing」、運用中のAIの挙動の変化を検知する「AI Firewall」、モデルに対して継続的な品質検証を可能にする「AI Continuous Testing」を搭載したAIガバナンスプラットフォーム「Robust Intelligence Platform」を提供している。

一方のデータブリックスは、非構造化データを含むさまざまなデータを一元管理し、ダッシュボードでの可視化やAIモデルでの活用を可能にするオープンソリューション「データレイクハウス」を提供する。

今回の両社の提携により、テストの一元化によるデータサイエンティストの工数削減や、各種ガイドラインおよび規制に準拠したリスク対応が可能になるとのことだ。さらに、モデルカード(AIモデルの通知表)などのコミュニケーション機能を用いた社内のガバナンスプロセスの明確化も支援するとしている。