中国のハイテク産業市場調査会社であるCINNO Researchによると、2022年のFPDパネル出荷面積は前年比7%減、出荷数量も同8%以上の減少となったことが推測されるという。また、パネル価格急落の影響から、パネル生産額についても同23%減となったものと推測されるという。

2023年も世界的な景気の鈍化などの影響から、テレビを中心とした家電向けパネル需要は回復が弱含んでおり、パネルの供給過剰傾向は継続する見通しだという。そのため、CINNOでも、2023年のパネル出荷数量は前年比でわずかな減少となるとしている。ただし、平均画面サイズの大型化が進むことから、パネル出荷面積は同約3%増と予測しているほか、出荷額についても、高解像度化、高リフレッシュレート、AMOLED、ミニLEDなどといった中高級品向け技術が普及していくことが期待されるため、前年比でほぼ横ばい程度で進むものと予測している。

CINNO Researchによる2023年の各家電アプリケーション市場の出荷予測は以下のとおり。

TV向けパネル

2022年の世界のTV向けパネルの出荷数量は前年比1%減と見積もられ、2023年も、出荷数量は同1%減と予想される。その中で、注目の有機ELテレビ(AMOLED TV)向けパネルの出荷は予想通りにはいかず、2022年は前年比でマイナス成長となり、2023年にようやくプラス成長に転じることが予想される。

モニター向けパネル

2022年の世界のモニター向けパネルの出荷数量は前年比9%減、2023年は同2%減と予想される。

ノートブックPC向けパネル

2022年のノートブックPC向けパネルの出荷数量は前年比26%減と見積もられ、2023年も同2%減と予想される。

タブレット向けパネル

2022年のタブレット向けパネルの出荷数量は、前年比7%減と見積もられ、2023年も同4%減と予想される。

スマートフォン向けパネル

2022年のスマートフォン向けパネルの出荷数量は、前年比9%減と見積もられ、2023年も同約1%減と予想される。

自動車向けパネル

2022年の自動車向けパネルの出荷数量は前年比6%増と見積もられ、2023年も同7%増と予想され、全パネルカテゴリの中でこの分野だけが継続して成長が続くことが期待される。

  • 2022年および2023年のアプリケーション別ディスプレイの出荷数量予測

    2022年および2023年のアプリケーション別ディスプレイの出荷数量予測 (出所:CINNO Research)