TSMCは1月10日、2022年通年の売上高を発表した。それによると、1~12月の合計売上高は前年比42.6%増の2兆2638億9100万NTドルと、大幅なプラス成長を達成したという。

世界半導体市場統計(WSTS)による、2022年の半導体市場は同4.4%増との予測であり、それと比べるとTSMCの売上高の伸びは圧倒的であり、まさに一人勝ち状態ともいえる状況となっていることがうかがえる。

ただし、2022年12月の売上高については、前月比13.5%減、前年同月比23.9%増の1925億6000万ドルとなり、前月比でついにマイナス成長となっている。この背景として、世界的な電子機器の需要減退の影響がとうとう同社の業績にも影響を及ぼし始めた兆候との見方がでている。

  • TSMCの2022年通年売上高および同年12月売上高

    TSMCの2022年通年売上高および同年12月売上高 (出所:TSMC)