Qualcomm TechnologiesとVisteonは1月4日(米国時間)、世界の自動車メーカーが次世代のコックピット構築に向けた協業体制を強化することを発表した。

Visteonのインドテクニカルセンターで開発されたコックピットドメインコントローラー(CDC)ソフトウェア「SmartCore」は、QualcommのSnapdragon Cockpit Platformsを搭載しており、デジタルインストルメントクラスタやAndroidベースのインフォテインメントを含む主要な自動車コックピットシステムを、ソフトウェア定義型車両に向けた高性能統合CDCへと進化させることを可能とする。

また、SmartCoreはOTA(Over The Air)によるソフトウェアのアップグレードにも対応し、世界中のドライバーに地域ごとに高度にカスタマイズされたエクスペリエンスを提供することを可能とする。

外部に4つ以上のカメラ、キャビン内に最大2つのカメラを使用する自動車モデルの場合、SmartCoreを活用することで、サラウンドビジョンを提供する高度なビジョン処理機能も提供されるという。

VisteonのSachin Lawande(サチン・ラワンデ)社長兼最高経営責任者(CEO)は「自動車のコックピットは、業界にとって重要な競争の場となりつつあり、VisteonのSmartCoreは、そうした消費者ニーズに応えるソリューションを提供するものとなる。SmartCoreとSnapdragon Cockpit Platformsの組み合わせにより、自動車メーカーは、2025年を目標とする生産プログラムにおいて、次世代コックピットに高度な機能を迅速に提供できるようになる」と述べている。

一方のQualcomm Technologiesの自動車担当シニア バイス プレジデント兼ゼネラル マネージャーであるNakul Duggal氏は、「VisteonのSmartCoreとQualcommのSnapdragon Cockpit Platformsを統合することで、高度な能力と機能を次世代のモビリティに提供していきたい」と述べている。