ソニーグループは1月4日(米国時間)、1月5日(同)より開催される「CES 2023」に先立ち、プレスカンファレンスを実施。ソニー・ホンダモビリティの開発する電気自動車(EV)として新たなブランド「AFEELA(アフィーラ)」としたこと、ならびに新たなモビリティの提案となるプロトタイプの披露を行った。

  • AFEELA

    AFEELAの外観 (出所:ソニー・ホンダモビリティWebサイト)

AFEELAは「FEEL」をモビリティ体験の中心にすえるキーワードとして開発を目指すという。社内外にソニー製CMOSイメージセンサ含め45個のセンサを搭載するほか、モビリティと人のインタラクティブなコミュニケーションの実現を目指し、知性を持ったモビリティがその意思を光で語りかける「Media Bar」を搭載。今後、さまざまなパートナーやクリエイターとともに、その活用などを模索していくとする。

また、ハードウェアとしては、最大800TOPSの演算性能を有するECUを実現すること、ならびに継続的なソフトウェアアップデートを実現していくことを目的に、QualcommのSoC「Snapdragon Digital Chassis」を採用することを予定していることが示された。

  • AFEELA

    AFEELAの室内。無垢でやさしいラウンド基調のデザインで、単に心地良いだけでなく、注意を逸らす装飾性を極力無くし、カラーリングもシンプルを徹底したという (出所:ソニー・ホンダモビリティWebサイト)

さらに、モビリティサービスおよびエンタテインメントの新たな価値創出に向けてEpic Gamesとの協業も行っていくことも示され、移動空間をエンタテインメント空間や感動空間へと拡張していくことを目指すことも発表された。

なお、実際のEVは今回発表されたプロトタイプをベースに開発が進めていく予定で、2025年前半に先行受注を開始、同年中の発売を予定。デリバリーは2026年春に北米から開始するとしており、同社では付加価値の高いEVの提供を目指すとしている。