米Qualcomm Technologiesは10月11日(現地時間)、プレミア帯のVR(仮想現実)/AR(拡張現実)/MR(複合現実)向けチップセット「Snapdragon XR2+ Gen 1」を発表した。同日に米Metaが発表したハイエンドVRヘッドセット「Meta Quest Pro」に採用されており、フルカラーのMR表示や表情トラッキングなど、Quest Proの新たなVR/MR体験を支える処理性能と効率性を提供している。Quest Proに続いて、年内に複数のOEMから搭載デバイスが登場するという。

XR2+ Gen 1ではプラットフォーム・パッケージを変更した。「Snapdragon XR2 Gen 1」でスタックしていたRAMを平置きにすることで、XR2 Gen 1よりサーマル性能が30%向上し、50%高い持続電力で動作する。それによって、デバイスメーカーはフォームファクタを損なうことなくマルチメディア技術と認識技術を組み合わせたソリューションの幅を広げられる。

新しい画像処理パイプラインを導入して10ms以下のレイテンシを実現。PC品質の仮想風景を実現する高いピクセル密度とともにフルカラーのビデオ・パススルーによる快適なMR体験が可能に。また、複数のセンサーとカメラを連係させることで生き生きとしたリアルな表情をアバターに与えられる。さらに頭/手/コントローラのトラッキングや3D再構成といった同時知覚の技術をサポート。正確なモーショントラッキングと自動ルームマッピング、ビデオ・パススルーを通じて、現実世界と仮想世界を融合し、1つの包括的なMR体験を可能にする。