EdgeTech+ 2022アワード受賞製品が発表

EdgeTech+では、以前より、毎回、組み込み業界の発展と国内産業の競争力向上に寄与する製品・サービスを表彰するアワード(今回は「EdgeTech+ 2022アワード」)が発表されてきた。

今回受賞したのは、Edge Technology優秀賞として2社、IoT Technology優秀賞として1社、EdgeTech奨励賞として1社、そしてEdgeTech+優秀賞として1社の計5社となっている。

EdgeTechnology優秀賞を受賞したのは、たけびしの「三菱電機シーケンサ用組み込みAIソフトウェア」と、ソシオネクストの高性能・低電力のIoTタグ用LSI「SC1330A」。

たけびしの三菱電機シーケンサ用組み込みAIソフトウェアの受賞理由について、審査員からは、古くから使われて、未だに根強いラダーを深化させた点が評価されたという。一方のソシオネクストのSC1330Aについては、RSIC-V準拠32ビットLSIで、オープンソースのISAであるRISC-Vが実アプリ領域にまで入ってきたことが評価されたという。RISC-Vの現在地を知ることができるもので、想定アプリケーションが物体トラッキングや無人監視など、産業界にマッチしたものである点も評価対象となったという。

IoT Technology優秀賞を受賞したのは台湾のKBest Technologyが開発した「消防士の安全管理システム」で、台湾企業の受賞は初めてだという。すでに台湾の消防局で実証実験済みで、30人までの同時捕捉が可能であることを確認。間違いなく存在する社会的ニーズに応えるソリューションである点が評価されたとする。

EdgeTech奨励賞を受賞したのはAvintonジャパンの「エッジAIカメラ」。学習済みのAIモデルを実装させた小型コンピュータとカメラから構成されており、クラウドを介する際に必要となるタイムラグやプライバシー、セキュリティなどの課題に対応している点が評価されたとしている。

これらの受賞製品については、いずれも適用アプリケーションが見えてきた、ということも受賞理由の1つにあるという。

そしてEdgeTech+優秀賞を受賞したのはエクスモーションの「Eureka Box 人材育成フレーム EBSS(Eureka Box Skill Standard)」。同賞は、今回新たに設置されたもの。EBSSは、ソフトに重きを置くソフトウェアファースト時代の人材育成のためのソリューションであり、時代にマッチしたもので、産業界のみならず社会的要請にこたえたソリューションである点が評価されたとしている。

なお、これら受賞企業に対する受賞式は11月17日16時15分より、会場となるパシフィコ横浜の展示会場内センターステージAにて開催される予定となっている。