光インターコネクトなどの開発を行っている米Avicenaは、米NanosysからマイクロLED製造施設と関連するエンジニアリングチームの買収を完了したことを発表した。
Nanosysは2001年設立され、量子ドットナノ材料ファブを活用し、独自の量子ドット技術にてタブレットやモニター、テレビなど750種類を超える製品を6000万台以上家電メーカーなどに供給してきたという。同施設は、半導体基板のエピタキシャル成長やウェハプロセス向け製造装置などが設置されており、光インタフェースを備えたシリコンICの後工程を行うこともできるという。
Avicenaは、独自の高速GaNマイクロLEDの開発にこのファブを利用してきたが、今回の買収により、マルチTbpsの並列インターコネクトに最適化されたGaNマイクロLEDの開発・製造能力を強化することができると説明している。
なお、AvicenaのLightBundleリンクは、GaNマイクロLEDアレイをベースに、CMOS ICに直接統合することができる技術。これらのマイクロLEDアレイは、数百の並列光レーンを使用するマルチコアファイバーケーブルを介して、CMOS互換フォトダイオード(PD)アレイに接続されることで、最大10mの超低消費電力、低コストのマルチTbpsインターコネクトが実現されるという。
買収後は、Avicena社内のASICチームと共同で、大容量かつ超低消費電力の光チップレットの提供を目指すとしている。