キヤノンシステムアンドサポート(キヤノンS&S)は8月30日、中小企業向けにIT機器の保守から運用まで一括支援する「保守運用サービス」を、「まかせてITシリーズ」のラインアップの1つとして10月から提供すると発表した。新サービスは、専任のIT管理者が不足している中小企業に対して、IT機器やソフトウェアの運用から操作支援、障害切り分け、復旧支援までを一括でサポートする内容となっている。

  • 「保守運用サービス」の概要

    「保守運用サービス」の概要

パンデミックで経済は大きく低迷する中、中小企業は経営環境に甚大な影響を受けつつも、自社の維持・発展のためにDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、生産性を向上しなければならないという課題を抱えている。

しかし、多くの中小企業ではITに詳しい人材が不足しており、IT機器の選定から導入までを自社で行うことが厳しい状況となっている。

そこで、同社は昨年8月から最適なIT機器やシステムの選定、導入だけでなく、日常の運用、トラブル発生時の保守対応までをパッケージ化しトータルで支援する「まかせてITシリーズ」を提供を開始し、現在では1000社超の企業が利用している。

そのような状況下において、自社の環境変化に伴う運用面での課題が増加しており、PCの操作方法やサーバにおけるアクセス権の設定方法、ネットワークの設定、アプリケーション運用などに課題を抱えているという。

PCでは本体の障害よりもインターネット接続トラブルやメール、Windows updateに起因する障害が増加傾向にあり、サーバ、UTMでは運用における問い合わせが4割程度となっている。こうした課題に対して、同社は運用支援と復旧支援それぞれのサービス約200メニューを統合・刷新し、まかせてITシリーズの保守運用サービスを新たに提供する。

  • 中小企業がDXに取り組む一方で、運用面において新たな課題を抱えている

    中小企業がDXに取り組む一方で、運用面において新たな課題を抱えている

同サービスでは、自社に適したサービスを分かりやすく選定できるように「PC運用支援サービス」「サーバ運用支援サービス」「ネットワーク運用支援サービス」「アプリケーション運用支援サービス」の4つのサービスカテゴリ―に分類。

なお、カスタマーサポートセンターでオペレータがリモート支援を行い、課題の早期解決をサポートする。

価格はPC運用支援サービスが月額700円(税別)/台~、サーバ運用支援サービスが同1万2500円(同)/台~、ネットワーク運用支援サービスが同4000円(同)/台~、アプリケーション運用支援サービスが同1500円(同)~。