日本ディープラーニング協会(以下、JDLA)は7月28日、JDLA研究会である「AIデータと個人情報保護」が、AI(Artificial Intelligence:人工知能)開発のデータ利用において個人情報保護の観点から重要となるポイントを整理した、『AIデータにおける個人情報取扱いのためのナビゲーション - 顔画像データ - 』を公開したことを発表した。

ディープラーニングなどによるデータ利活用の場面では、これまでにないほど高度かつ複雑なデータ解析が可能となる一方で、その扱いについての明確な整理が難しくなっている。こうした課題に対し、同レポートではAI開発の現場でデータの利活用を進める際に社会受容性などの観点も踏まえた判断が可能となるよう、個人情報保護法および関連ガイドラインなどを含めた重点ポイントを示しているとのことだ。

また、データの種類や応用領域によってその扱いが異なることから、同研究会ではデータ種類ごとにフォーカスを変えて検討をしているという。初版となる今回は、広範な領域に共通する部分を示すと共に、特に「顔画像データ」の取り扱いについての特徴と配慮事項について整理している。

  • 個人情報該当性の整理(レポートから抜粋)

    個人情報該当性の整理(レポートから抜粋)