宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6月17日、小惑星探査機「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星リュウグウ試料について、科学的成果の最大化を図ることを目的に、世界中より研究を広く公募する「第1回国際研究公募(国際AO:Announcement of Opportunity)」を実施したところ、57件(12か国)の研究提案を受け付け、審議の結果、そのうち40件(9カ国)の研究提案を選定したことを発表した。

9か国は日本(11件)のほか、米国(11件)、フランス(8件)、ドイツ(4件)、オーストラリア(2件)、チェコ共和国、イタリア、イギリス、トルコ共和国(各1件ずつ)となっており、6月末よりリュウグウの試料(74試料、約230mg)が分配される予定となっている。

  • 採択者の一覧

    採択者の一覧 (出所:JAXA)

なお、JAXAでは今後も半年ごとに、合計4回の国際AOを実施する予定としている。