NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は5月23日、日本航空のイノベーション組織であるJAL Innovation Labと共同で、市販の360度カメラとスマートフォンにより3D画像をデジタルアーカイブできるソリューション「Beamo(ビーモ)」を航空関連業務で活用する実証を行ったことを発表した。

実証の結果、「Beamo」を活用して飛行機内をストリートビュー化した教材を簡単に作成できることが確認できたという。その教材について、実証参加者の84%が「とても使いやすい」または「使いやすい」と回答するなど、客室乗務員らとともに「Beamo」活用の有効性を確認したとのことだ。

  • 「Beamo」によるストリートビュー化のイメージ

    「Beamo」によるストリートビュー化のイメージ

NTT ComとJAL Innovation Labは、両社の知見を持ち寄ったオープンイノベーションによる価値創出活動「ラボ・アライアンス」に取り組んでおり、その一環として先端技術を航空関連業務に適用する実証を進めている。

「Beamo」は市販の360度カメラとスマートフォンで3D画像をデジタルアーカイブできるソリューション。そのほかの専用機材など不要で、撮影した映像データをクラウドにアップロードするだけで3D ビューを作成し、飛行機内をストリートビュー化可能だ。

  • 市販の360度カメラとスマートフォンで3D画像を作成できる

    市販の360度カメラとスマートフォンで3D画像を作成できる

今回の実証においては、同ソリューションを用いて客室乗務員用の教材を短期間で作成し、一部の客室乗務員教育においてトライアル活用したという。乗務中に利用する備品など機内で留意すべき箇所に空間タグを埋め込み、客室乗務員が飛行機内の動線や設備情報など必要な情報を事前習得できる教材を作成した。

実証の参加者からは「自分の見たいものを、見たい方向で見ることができ分かりやすい」「久しぶりに乗務する場合、重要な機材を3D ビューで乗務前に再確認できることはとてもよい」などのフィードバックが得られているという。