米国土安全保障省サイバーセキュリティ・インフラストラクチャセキュリティ庁(CISA: Cybersecurity and Infrastructure Security Agency)は5月4日(米国時間)、「F5 Releases Security Advisories Addressing Multiple Vulnerabilities|CISA」において、F5ネットワークスのロードバランサー「F5 BIG-IP」に脆弱性が存在すると伝えた。

この脆弱性を悪用されると、攻撃者によって影響を受けたシステムの制御権が乗っ取られる危険性があるとされている。脆弱性に関する情報は次のページにまとまっている。

  • BIG-IP iControl REST vulnerability CVE-2022-1388

    BIG-IP iControl REST vulnerability CVE-2022-1388

脆弱性が存在するとされるプロダクトおよびバージョンは次のとおり。

  • BIG-IP (すべてのモジュール) 16.1.0から16.1.2までのバージョン
  • BIG-IP (すべてのモジュール) 15.1.0から15.1.5までのバージョン
  • BIG-IP (すべてのモジュール) 14.1.0から14.1.4までのバージョン
  • BIG-IP (すべてのモジュール) 13.1.0から13.1.4までのバージョン
  • BIG-IP (すべてのモジュール) 12.1.0から12.1.6までのバージョン
  • BIG-IP (すべてのモジュール) 11.6.1から11.6.5までのバージョン

脆弱性が修正されたプロダクトおよびバージョンは次のとおり。

  • BIG-IP (すべてのモジュール) バージョン17.0.0
  • BIG-IP (すべてのモジュール) バージョン16.1.2.2
  • BIG-IP (すべてのモジュール) バージョン15.1.5.1
  • BIG-IP (すべてのモジュール) バージョン14.1.4.6
  • BIG-IP (すべてのモジュール) バージョン13.1.5

BIG-IP 12.x系と11.x系に関しては修正バージョンは提供されない点に注意が必要。

脆弱性は深刻度がCVSSv3スコア9.8で、緊急(Critical)に分類されており注意が必要。CISAは、上記のセキュリティ情報をチェックするとともに、必要に応じてアップデートを適用することを推奨している。