ラックは1月11日、金融機関や決済サービス事業者に向けて、顧客保護の観点によるリスク評価や課題改善に向けたサポートを行う「金融犯罪対策コンサルティング」サービスの提供を開始すると発表した。年々巧妙化する金融犯罪を防止する狙いがあるという。
同サービスは、金融機関や決済サービス事業者が提供するインターネットバンキングやスマートフォンの決済アプリといったデジタル金融サービスに関してヒアリングを行い、現状を把握したうえで顧客保護の観点からセキュリティ評価を実施するものだ。評価の際には同社独自の評価軸を用いて網羅的なリスク分析を行い、適切な対策や改善案を提言する。
さらに、デジタル金融サービス不正利用の防止対策としてフィッシングやなりすまし被害など、インターネットバンキングやスマートフォン決済において昨今多くの被害が確認されている金融犯罪の手口に応じた対策の提案も行う。金融機関やサイバー犯罪対策組織との連携を通じて最新の犯罪手口に関する情報を収集し、適切な対策案の提供につなげる。
加えて、サービス利用者との定期的な打ち合わせを通じたコンサルティングサービスも提供する。サービス利用者の認証プロセスや外部サービスとの連携リスク、不正取引に対する分析・検知・対応の仕組みなど、デジタル金融サービスに関する個別の悩みに対応するとのことである。