SEMIおよび日本半導体製造装置協会(SEAJ)がそれぞれ発表した2021年11月度の日本製および北米製半導体製造装置販売額によると、北米製が前年同月比50.6%増、前月比5.0%増の39億1390万ドル、日本製が前年同月比58.3%増、前月比3.6%増の2815億8900万円となったという。

  • SEAJ

    日本製半導体製造装置販売額の推移 (出所:SEAJ)

  • SEMI

    北米製半導体製造装置販売額の推移 (出所:SEMI)

SEMIプレジデント兼CEOのAjit Manocha氏は、「強い上昇の推移が続いており、11月は史上最高記録を樹立した。サプライチェーン上の規制などの問題があるにも関わらず、空前の記録が続いている」と述べている。

日米とも中国向けの製造装置が順調に売り上げを伸ばしているようだ。米国バイデン政権内で、中SMICへの10nm未満のプロセス向け半導体製造装置の輸出規制に対する範囲をさらに広げることで規制強化を図ろうとか、中YMTCへの制裁も発動しようといった検討が行われているが、関係省庁の足並みがそろわず実行に移されていない。米国半導体装置業界にとって中国は最大の市場であるうえに、WTOの国際ルールにのっとった正当な理由(国家安全保障や人権侵害など)無き一方的な輸出規制はできないことが背景にあると見られている。