キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は10月4日、紙帳票からのデジタル化を支援するBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)サービス「AI OCR ×データ入力サービス」の提供を11月1日より開始すると発表した。

同サービスは、請求書や納品書などの紙帳票を複合機でスキャンしたPDFやスマートフォンで撮影したイメージデータをクラウド上にアップロードするだけで、翌日にはExcelやCSVなど編集可能な電子データを受け取ることが可能。手書き帳票や項目記載位置の異なる帳票であっても対応可能で、データ入力精度は99.99%。

2022年1月より施行される電子帳簿保存改正法は、領収書や請求書のペーパーレス化をより進めやすくする内容である一方で、「PDFなどの電子データで受け取った請求書を紙に印刷して保管できなくなる」といった変更点がある。

  • 「AI OCR×データ入力サービス」サービスイメージ

同サービスは、キヤノンITSが開発したクラウド型AI OCRソリューション「CaptureBrain」を活用しており、電子データを作成後、キヤノンMJのオペレーターが確認作業(ベリファイ)を行う。「CaptureBrain」は、キヤノン独自の画像補正技術とAIによる帳票認識技術を活用し、画像補正、帳票種別の自動分類、定型・非定型や活字・手書きの帳票のOCR処理までを一括で実行する。

同社は、中小や中堅企業を中心に同サービスおよび関連サービスを展開することで2023年に年間売上1億円を目指す。今後、製造業やサービス業、金融機関などを対象に、生産性向上を支援するデジタルソリューションとともにBPOサービスを提供し、バックオフィス業務のDXを支援していく方針だ。なお、同サービスの料金体系は以下の通り。

  • 「AI OCR×データ入力サービス」料金体系