半導体市場予測会社の米IC Insightsによると、世界半導体市場統計(WSTS)により定義された33のIC製品カテゴリの2021年の前年比市場成長率は、活発な最終用途の需要がゲートアレイを除くすべての製品セグメントでプラス成長となるという。
成長率トップは、前年比47%増の産業向け特殊用途ロジックで、2位は同41%増のDRAM、3位以降も同39%増の車載向けロジック、同38%増のコンシューマ向けロジック、同34%増の携帯電話向けプロセッサ、同31%増の車載向けアナログ、同31%増のディスプレイ向けドライバと前年比30%以上の急成長の製品が続く。特に車載アナログは、2020年の成長率が同7%減と不振であっただけに回復ぶりが注目される。
2021年のIC市場全体は同24%増と予測されており、ゲートアレイを除く32の製品カテゴリがプラス成長となり、うち29の製品カテゴリが2桁の成長が期待できるとしている。IC Insightsがこれまでに発表した市場予測レポートの中でもっとも幅広い範囲で力強い見通しとなっているというが、DX化のおかげで幅広い産業および民生分野で半導体の需要が増している表れであると思われる。