IC Insightsによると、メモリ市場の急成長とIntelの売り上げの伸び率が低いことから、2021年第2四半期の半導体企業売上ランキングのトップはSamsung ElectronicsがIntelに取って代わる可能性がでてきたという。
また、Intelが2021年通年の売上高を2020年比で1%減と予測を示す一方、拡大基調にあるDRAM市場に加え、NAND市場も下半期に勢いを盛り返すと予測されているため、メモリトップシェアのSamsungが通年でも半導体売上高でトップに返り咲く可能性が高いとも予測している。
半導体企業の売上高ランキングトップは1993年から2016年までIntelが君臨してきた。その後、2017年ならびに2018年のメモリバブルでSamsungがトップに躍り出たが、2018年後半にメモリバブルが崩壊した結果、2018年第4四半期にIntelが再びトップの座を奪還していた。
ただし、Intelの売上高は、2019年の後半に急激に回復し、その後の2020年にかけてほぼその売り上げ規模を維持する状態が続いている。一方のSamsungは、2019年はじめに大きく売上高を下げたが、四半期ベースではその、徐々に回復を続けており、2021年第2四半期にはIntelを抜き去るとIC Insightsは見ている。