Samsung Electronicsのファウンドリ事業部門であるSamsung FoundryとTeslaが、完全自動運転車に搭載される5nmプロセスSoCを共同で開発していると、韓国の経済メディアである「アジア経済」が報じている。5nmプロセスは、EUVリソグラフィを活用したSasmungの最先端プロセスである。

Samsungは、これまでArFリソグラフィを用いて14㎚プロセスSoCをTeslaに供給してきた。今回両社が5nmプロセスを用いて共同開発を進めている分野はインフォテインメント(IVI)領域で、メインプロセッサ、ニューラルネットワーク・プロセッシング・ユニット(NPU)、セキュリティ、メモリ、ディスプレイドライバ(DDI)など、さまざまな半導体で構成され、車両内のセンサ、照明、通信などの入力された情報を処理して、画面に提供する役割を果たすSoCだという。

Samsungが開発したチップは、長期にわたるTeslaの車両搭載試験を経て、量産契約を結ぶことになるが、現在、SamsungのEUVリソグラフィ活用の最先端プロセスは、製造歩留まりが極めて低いと言われており、契約を結ぶまでに歩留まりの向上が求められることになりそうだという。