NECとXING WEIは12月4日、「空間音響MR (Space Sound Mixed Reality、以下SSMR)」を活用した観光案内サービスを、香川県の善通寺で2020年12月5日から共同で開始すると発表した。

  • AR映像のイメージ

同サービスでは、専用イヤホンから流れる音声と、スマートフォンを活用したAR映像を組み合わせて、現実世界の風景とバーチャル空間を融合させながら、観光名所のガイドを行う。また、利用者個々のスマートフォンの位置情報に基づいて音声ガイドが流れるため、集団での行動を避けながら観光名所を巡ることが可能となっており、ニューノーマル時代の観光スタイルを実現するとしている。

SSMRは、NEC独自技術である音源を空間に仮想的に固定する音響定位技術を活用しており、顔の向きに合わせて一定の方向から音が聞こえるため、周囲のモノから実際に語り掛けられているような効果を演出することが可能という。また、仮想的なエリアの境界を作るジオフェンスを独自ノウハウに基づき設定し、利用者の詳細な位置情報や動きに基づいて音声コンテンツの起動タイミングを制御する。

同サービスにおいては、NECがプラットフォーム提供、アプリケーション提供、サービス運営を、XING WEIが、コンテンツ(キャラクター)提供、ロケ―ションに関する各種調整の役割を担う。

  • 「AR活用観光案内サービス」概要