国際半導体製造装置材料協会(SEMI)と日本半導体製造装置協会(SEAJ)は、共同で2020年第2四半期の半導体製造装置市場が、前四半期比8%増、前年同期比26%増の168億ドルとなったと発表した。

地域別に見ると、前四半期比では韓国が同33%増、中国が同31%増と大きく伸びた一方、欧州が同29%減、北米も同15%減となったほか、前四半期で販売額トップであった台湾も同13%減となり、中国が4四半期ぶりにトップに、韓国が5四半期ぶりに2位にそれぞれ返り咲いた。 第3四半期以降については、中国では年末から2021年初頭にかけて半導体メモリの量産準備を進めているほか、SMICが株式上場による資金調達を行うなど、さらなる設備投資に意欲を見せているほか、台湾もTSMCが2020年下期の設備投資予定額を増額、韓国もSamsung Electronicsが平澤事業所におけるロジックならびにメモリ用EUVラインの整備を進めるなど、成長が期待できる動きが各所で見られているが、米中貿易戦争に伴う予期せぬ影響が生じることも懸念されており、どうなるのかは不透明な状況となっている。

なお、この統計はSEMIとSEAJが協同で、世界80社以上の半導体製造装置メーカーから毎月提供されるデータを集計したものを基に作成されたものとなっている。

  • 半導体製造装置市場

    2020年第2四半期(4~6月期)の半導体製造装置販売額の国・地域別内訳(単位:10億ドル) (出所:SEAJ/SEMI、2020年9月)