コニカミノルタジャパンは5月25日、複合機とサーバを統合し、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する「Workplace Hub Smart(ワークプレイス ハブ スマート)」を同29日から発売すると発表した。価格はオープン。

  • Workplace Hub Smart

    Workplace Hub Smart

Workplace Hub Smartは、ドキュメント情報が集中する複合機とサーバを一体型にすることで、複合機の機能とITサービス、IT保守・運用をシームレスに統合したオールインワンサービス。

複合機の利用情報は、Workplace Hub プラットフォーム上で orkplace Hubアプリケーションと統合管理されるほか、これまで複数のサーバ機器で管理していたオンプレミス型アプリケーションを、3つのWindows の仮想マシン(VM)を搭載することで、最大3つ同時に稼動することができ、サーバ機器を追加で用意することなく、複合機を設置するスペースがあれば最新IT環境を導入することができるという。

また、統合した複合機に搭載するIWS(Internal Web Server)でクラウドサービスを利用することができ、複合機と連携するクラウドサービスは、クラウド上の保管場所から印刷したり、スキャンした文書をクラウドに直接アップロードしたりすることができ、場所に縛られない働き方を実現するとしている。

すべての業務をネット環境へアクセスできず、オンプレミスが欠かせない業種や同じ環境にある複合機で、連携したクラウドサービスの利用によりシームレスにつながるなど、環境や要件にあわせてクラウドとオンプレミスを柔軟な組み合わせで利用することができる。

  • Workplace Hub と複合機の連携イメージ

    Workplace Hub と複合機の連携イメージ

さらに、オンプレミスとクラウドのハイブリッドクラウド環境を構築しており、遠隔監視・遠隔保守、従量課金システムに対応したWorkplace Hub Platform Ready アプリケーションを利用することが可能。同プラットフォームはオープンプラットフォームであり、アプリケーションベンダーやシステムインテグレーターなどの企業との協創や実証実験を通じて、顧客ごとの課題解決支援に向けた新しい価値の創出に取り組んでいる。

具体的には、協業を検討している企業に対して、コニカミノルタジャパンのDSP(デベロッパーサポートプログラム)により、Workplace Hubプラットフォームに接続するアプリケーション開発を支援。Workplace Hubをサービスプラットフォームとして活用することで、サービス内容に応じて自社のアプリやサービスとWorkplace Hub の遠隔監視・遠隔保守や従量課金システムと組み合わせ、顧客に提供することを可能としている。

そのほか、建築、物流、流通などさまざまな業種において、ビジネスの現場(エッジ)を起点に各種計測機器から得られる高品質なデータを収集し、それを元にデータを解析、見える化することで顧客の意思決定プロセスの支援を目指す。加えて、Workplace Hubで得られるエッジデータに加え、iシリーズの複合機を起点に各種クラウドサービスと連携したデータも同様に分析・解析することが可能だという。