2019年の半導体製造装置ランキングが発表
半導体および装置市場調査会社の米VLSIresearchは、2019年の半導体製造装置メーカー売上高ランキング・トップ15を発表した。
トップ15社の売上総額は、前年比4%減の640億5000万ドルで、半導体製造装置業界全体の同7.7%減の772億ドル(暫定速報値)よりもマイナス成長を抑えた結果となった。
トップ15社の本社が設置されている国・地域別に分けて、それぞれの売上高を比べると、米国(Applied Materials、Lam Research、KLA-Tencor、Teradyneの4社)が前年比5%減、中国(ASM Pacific technologyのみ)が同24%減、日本(後述の8社)が同5%減とマイナス成長だったものの、欧州(ASML、ASMIの2社)は同2%増と成長を果たした。この背景についてVLSIresearchでは、ASMIはALD装置が好調であったため、ASMLはEUV露光装置が好調であったため、との見方を示している。2019年は業界全体でALDならびにEUV露光装置のほか、プロセス制御装置やSoCテスタが売り上げを伸ばしたとみられる。ASMLの売上高そのものは前年とほぼ変わらなかったが、EUV露光装置だけを見ると同29%増と売り上げを伸ばしたという。また、アドバンテストも全体の売上高は同4%減となったものの、SoCテスタに限れば同23%増を達成したという。
トップ15社のうち、日本企業は8社
トップ15社の順位としては、1位のAMAT(Applied Materials)から8位のTeradyneまでは前年と変わらなかった。また、トップ15社にランクインした日本企業は8社で、3位に東京エレクトロン(TEL)、6位にアドバンテスト、7位にSCREEN、9位に日立ハイテクノロジーズ(2018年は10位)、11位にニコン(2018年はランク外)、12位にKOKUSAI ELECTRIC(旧:日立国際電気、2018年は9位)、13位にダイフク(2018年は14位)、15位にキヤノンがそれぞれ入っている。