博報堂は27日、グループ横断で"動画"のマーケティング効果最大化を目指すプロジェクト「hakuhodo.movie(ハクホウドウ・ドット・ムービー)」が実施した調査「動画生活者 統合調査2019」から得られた動向や考察を発表した。

hakuhodo.movie公式<a href="http://hakuhodo.movie/" target="_blank">Webサイト</a>

hakuhodo.movie公式Webサイト

様々なデバイスが登場し、動画視聴のスタンスも多様性を持ち始めた昨今。博報堂DYグループは、媒体を問わず、人々に影響を与える"動画"という強力なコンテンツをソリューションの視点から分析するプロジェクト「hakuhodo.movie」を展開している。公式ページも設置されているが、"視聴者から、動画生活者へ。"というキャッチコピーも印象的だ。スマホ、タブレット/PC、スマートTV、デジタルサイネージと様々な機器が(マルチスクリーン)が、人々を「動画生活者」へと変えていく。

今回、hakuhodo.movieが新たに2月に実施した「動画生活者 統合調査2019」(5,000サンプルのインターネット調査)では"テレビ視聴"と"ネット視聴"の2つの視聴行動から得られたインサイト(博報堂Webサイト内資料)が紹介されている。

テレビ視聴(録画視聴も含む)にかける時間は1日あたり「2時間半~3時間」が多いのに対して、ネットでの動画視聴は「1時間~1時間半」がボリュームゾーン。ネット視聴のピークタイムは「21~23時」でテレビ視聴は「19~21時」という結果。また、テレビ/ネットの各長短から複数層に分類してその傾向を分析している。


"テレビ視聴メイン層"(テレビ視聴3時間/日以上、ネット視聴1時間/日未満)は女性30~60代の比率が高く、この層はネット視聴では音楽や趣味・教養がメインジャンル。

"ネット視聴メイン層"(テレビ視聴3時間/日未満、ネット視聴1時間/日以上)は男性10~30代の比率が高く、ネット視聴は音楽、映画、アニメ、趣味・教養、ドラマ、お笑い、ゲームと広い。

"テレビもネットも層"(テレビ視聴3時間/日以上、ネット視聴1時間/日以上)は年齢や性別に隔たりなく分布。ネット視聴層同様にジャンルは広いが、音楽、ドラマ、お笑い、映画のスコアが高い傾向にある。

視聴に費やす時間や視聴場所など層により異なるが興味深いのは消費に対する意識。"ネット視聴メイン層"は動画視聴後の関連行動がアクティブで、紹介商品やサービスに関連した購入や知人への紹介などが活発で7割がネット動画視聴後のアクションを行っているとレポートでは分析。また"テレビもネットも層"も実際の購入は最も高くネット動画視聴に費やす時間も全体の倍、関連動画視聴や動画コメントの閲覧、SNSでの反応も最も高い。情報収集全般に非常にアクティブな姿がうかがえる。

hakuhodo.movieは、グループの得意分野を活かし、"作る・調べる・届ける・よりよくする"を実践、テレビCMからWeb動画、イベントや店頭、デジタルサイネージなど"動画"に関する調査や企画、制作から配信までをワンストップで対応している。