宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4月5日13時45分(日本時間、地上時間)に、衝突装置(SCI)分離した後の退避動作を経た小惑星探査機はやぶさ2の機体の状態を確認したところ、退避動作が計画どおりに行われたこと、ならびにそれまでのSCIの分離が計画どおり行われたこと、分離カメラ「DCAM3」の分離、動作のいずれもが計画どおり行われたことを確認(Gate5)し、SCI分離および退避シーケンスが成功したことを明らかにした。
時系列としては、SCI分離の時刻が11時13分、DCAM3の分離が11時32分、DCAM3との通信が確認されたのが11時50分、そしてSCIの作動時刻が11時53分で、はやぶさ2の健全性が確認されたのが11時56分となっており、最終的にこれらの一連のシーケンスすべてが無事に行われたと判断されたのが13時45分(Gate5)となる。
SCI作動とはやぶさ2の健全性の確認に3分間の差があるが、ここが一番注意する必要があるタイミングであったことから、3分間のモニタリングを実施し、はやぶさ2が無事であることを確認したためとなっている。
なお、併せてJAXAは速報として、はやぶさ2に搭載された広角の光学航法カメラ(ONC-W1)で撮影した、SCI分離直後のSCIの様子を公開した。