宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4月5日9時57分(日本時間、以下同様)、クレーター生成に向けて小惑星リュウグウへの降下を続けている小惑星探査機「はやぶさ2」が実際に衝突装置(SCI)を分離し、クレーターの生成に挑む最終分離判断(Gate3)において「Go」と判断したことを明らかにした。

最終判断でGo判定が出た後は、何らかの異常が生じセーフモードに入らない限り運用は自動的に進む予定で、SCIの分離については11時13分(地上時間)に実施し、その爆発の様子の撮影に挑む分離カメラ「DCAM3」の分離が同11時31分、そしてSCIの稼働が11時53分をそれぞれ予定している。

現在、はやぶさ2との通信は日本の臼田局をメインに行われているが、強風の影響などで運用に支障がでる可能性が考慮されることから、オーストラリアのキャンベラ局をバックアップとして2局体制で運用を進めているという。

なお、JAXAでは現在(4月5日10時15分時点)、SCI分離前後に関する管制室の様子をライブ中継で配信を行っている(配信時間は4月5日10時~12時15分の予定)。

  • SCI運用
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  • 2019年4月5日7時頃(日本時間)に撮影されたSCI分離時に運用を担うスタッフへのシフト交代ブリーフィングの様子 (C)ISAS/JAXA

「はやぶさ2」衝突装置運用管制室ライブ配信