日本IBMは2月8日、三井物産が中心となって食品メーカーや自治体、薬局、病院などと組み、同15日~5月14日まで広島市で開始する「ウェルネス貯金(ウェルちょ)」で、ポイント付与や利用に関する実証実験(ソフトローンチ)のプラットフォームとしてIBM CloudとIBM Blockchain Platformが採用されたとを発表した。

ウェルちょは、消費者のウェルネスを応援する参加企業(ウェルネス応援隊)が提供する商品やサービスに「エール」というポイントを付加し、消費者のウェルネスを応援するプログラム。

消費者は受け取ったエールをウェルちょに参加している健診所や薬局、マッサージ店など消費者のウェルネスをケアするウェルネスステーションで活用することができる。

日本IBMは今回の実証実験において、多くの企業や自治体、団体がウェルちょに参加しやすいよう、中立性、公平性が担保され、かつ各参加者の購買や販売履歴、行動履歴などの機密性の高い個人情報を安全に管理でき、高いセキュリティを実現するIBM CloudとIBM Blockchain Platformを活用。

IBM Blockchain Platform のベースとなるHyperledger Fabricは、エンタープライズ向けのブロックチェーンで、高い安全性や信頼性を必要とする社会インフラの基盤として適しているという。

ポイント付与や利用でのブロックチェーン技術の活用は新たな領域となり、同社はIBMが世界中の顧客と実施してきた多様なプロジェクトで蓄積したブロックチェーン活用のための知見と技術力を活かし、実証実験を支援していく考えだ。

参加企業は長寿化社会を見据え、社会全体でウェルネスを目指せるような新たな社会インフラを目指し、順次拡大していく計画としている。

なお、ウェルネス応援隊はアサヒ飲料、いなば食品、いなばペットフード、オタフクソース、キリン、白子、日本製粉、ハウスウェルネスフーズ、ハナマルキ、ポッカサッポロフード&ビバレッジ、マルトモ、丸美屋食品工業、三井農林、Mizkan、森永乳業、UHA味覚糖。

ウェルネスステーションは、ケアプロ、クオール、グローバルスポーツ医学研究所(てもみん)、SPLENDID(メディコミ)、東急スポーツオアシス、Vege Love it! (ベジラビット)、広島女子スポーツクラブ(広島メイプルレッズ)、ボディワーク(Raffine)、ルネティルタ(ルクレア)。支援企業は三井物産、日本IBM、フィノバレー、運営企業はグルーヴァースとなる。