NECは26日、米dotDataから新規リリースされる「dotDataバージョン1.2」を、11月から提供開始することを発表した。

「dotData」は、企業内に蓄積されるビッグデータを活用した課題解決を加速するために、データ分析プロセスをAIによって自動化するソフトウェア。日本国内ではNECがdotDataから同ソフトウェアの独占販売権を取得し、2018年7月から提供している。

dotDataの最新バージョンでは、属性が類似する顧客に対して共通する特徴量を自動設計できるようになり、購買履歴が不十分な新規顧客の需要を予測するといった高度なユースケースにも適用の幅を広げることが可能となっている。

また、dotData Retraining APIが提供され、特徴量の再設計と機械学習モデルの再学習をAPIから行えることで、特徴量とモデルの定期的な自動メンテナンスが可能となり運用の自動化を実現する。数クリックで開発環境から本番環境にモデルを移行できるModel Portingで、より現実的かつ効率的なdotDataの開発運用が可能となる。

本機能強化では、特徴量が自然言語により説明され、dotDataが特徴量を作り出す過程が可視化されるほか、各特徴量の統計量や分布も可視化されるため、分析結果に基づく経営判断を容易にする。加えて、dotDataにより作り出される数百ものモデルについて、その精度と学習時・予測時での当てはまりの違いが統計量として可視化されることで、モデルを理解するデータサイエンティストの業務も効率化される。