Sophosは8月20日(米国時間)、「Adblocking and browser privacy can be bypassed, researchers find|Naked Security」において、研究者らによって、主要なWebブラウザが実装しているプライバシー機能、および、Webブラウザのエクステンションから導入されることが多いアドブロック機能が特定の仕組みで回避可能であることが示されたと伝えた。

Webサイトの運用は広告モデルに依存しているところが多く、ユーザーをトラッキングして効果的な広告を出すことはWebサイトの運営者にとって重要性の高いものとなっている。一方、こうしたトラッキングを嫌うユーザーも多く、主要なWebブラウザベンダーは自社のブラウザにプライバシー機能を取り込んでいるほか、広告表示をブロックするエクステンションも数多く存在している。

しかし、ルーヴェン・カトリック大学の研究者らは、Webブラウザによって実装されているプライバシー機能は動作に一貫性を欠くところがあり、さらに特定の方向で回避が可能であることを示している。

Googleは2018年、Chromeにアドブロックを追加したが、その機能は完全ではないと言われており、さらなる機能改善に期待したいところだ。