サイバーソリューションズは6月22日、ビジネス向けチャットツール「CYBERCHAT」(サイバーチャット)を、10月1日より販売開始すると発表した。

  • CYBERCHAT

CYBERCHATは、同社のメールシステム「CYBERMAILΣ」(クラウド型)「CyberMail」(オンプレミス型)のオプションとして提供し、メールシステムと一体型で提供することで、ユーザーはメールとチャットの境界線を意識することなく、同じ画面で利用できる。

価格は1アカウント月額200円だが、9月30日までに申し込むと150円のキャンペーン価格が適用される。

CYBERCHATはメールと同一のアカウントを使用するため、既存のアドレス帳を同期でき、CYBERCHATの受信通知や受信内容をCYBERMAILΣまたはCyberMailのUI上で確認・送信することができる。

また、メールに加え、チャットの内容も長期間保管・検索が可能となり、監査や内部統制に対応する。

そのほか、グループチャット、ドキュメントの送受信、コミュニケーションを円滑にするビジネススタンプ機能、フィルタリング機能、ファイル検索機能に対応。また、スマートフォンアプリ(iOS、Android)やWebブラウザなどのマルチデバイス環境でビジネス情報を瞬時に共有することができる。そのほか、IPアクセス制御、階層型アドレス帳、メンション機能、公開・非公開ルームの各機能も提供する。

  • フィルタリング機能。メンバー、日付、ファイル、URLリンクなどで検索できる

さらに今後は、ルームのグルーピング、チャットへのメール転送、メッセージに対するリアクション機能、チャット上からのメール送受信、API機能なども提供する予定だ。

  • CYBERCHATはクラウドサービスとして提供

  • メール画面でチャットが利用できる

代表取締役社長 秋田健太郎氏

同社 代表取締役社長 秋田健太郎氏は、「いまのメールシステムは外部連絡が主な用途で、フォーマルなものとなっている。内部メールに関してはインフォーマル、イノベーション、インタラクティブ、スマートデバイス、インフォーマル、コラボレーションなどの面で限界が来ている」と、CYBERCHATを社内メールの代替ツールとして提供したことを明らかにした。

一方、社内SNSブームがこれまでもあり、すでに多くのチャットツールが提供する中で、あえてCYBERCHATを提供する理由については、「社内SNSは、一部の人が使ってブームが終わってしまった。すでに多くのチャットツールもあるが、全社員が使っているものは少ない。また、アーカイブもできず、管理を誰が行っているのかわからないため、コンプライアンス的に問題がある。LINEもあるが個人のスマートフォンに入っているものを会社のツールとして使うことは難しい。CYBERCHATは、すべてアーカイブして監査でき、大規模利用が可能だ。管理が容易で、アカウントも一元管理できるため、メールとチャットがデータ連携できる」と、優位性をアピールした。

  • CYBERCHATで目指したもの

同社では、CYBERCHATを既存ユーザー中心に提供し、2020年までに200万アカウントを販売することを目標に掲げている。

なお、同社はこれまでメールシステム専門企業としてやってきたが、今後はクラウドストレージ、音声通信、Web会議、グループウェアなども提供し、ユニファイドメッセージ専門企業としてやっていく予定だという。