NECとNECソリューションイノベータは5月30日、金融業界など企業における従業員からの問い合わせ業務を行うヘルプデスク向けに、三井住友銀行が日本マイクロソフトと共同開発した対話型AI(人工知能)自動応答システム「SMBCチャットボット」をクラウドサービスとして提供開始した。
新サービスは、ユーザーからの問合せ内容の意味を理解し、大量のQ&Aデータから最適な回答案を抽出し自動的に回答するSMBCチャットボットを、Microsoft Azureを利用してクラウドサービス化した。
自然な対話形式による高精度な回答と、自動学習による運用負担やメンテナンスコストの削減を実現するという。
三井住友銀行はSMBCチャットボットを、2017年8月から行内システム環境に関する行内照会窓口に導入したほか、同12月には人事関連の規定・手続照会窓口にも導入し、照会応答業務の効率化、従業員個々の生産性向上を図っている。
NECは三井住友銀行への導入をはじめ、金融機関向けのシステム構築・運用ノウハウを基に、金融業界など多様な企業へ広く販売していくとともに、マイクロソフトと2017年6月に行ったクラウド領域における戦略協業に基づき、同サービスをマイクロソフト、NEC両社の顧客に対して共同でプロモーション・提案していく方針だ。
また、NECソリューションイノベータは、地域営業網を利用した販売体制を構築し、同サービスのサポートを行う。今後NECは、RPA(Robotic Process Automation)や音声応答などのNECソリューションを組み合わせることで、同サービスを強化していく。