みずほフィナンシャルグループ(みずほFG)とBlue Lab、電通国際情報サービス(ISID)、富士通は5月18日、スマートスタジアム構想におけるIoT決済の一環として、キャッシュレス決済による決済付随情報の利活用と、ダイナミックプライシングの実現に向けた実証実験を開始すると発表した。

  • IoT決済に関するプラットフォームイメージ

    IoT決済に関するプラットフォームイメージ

ダイナミックプライシングとは、季節、時間帯など消費者の需給状況に応じて動的に価格を変動する手法。同実験では、みずほFGおよびBlue Labが構築を進めてきたIoT決済に関するプラットフォームを用いた決済付随情報を利活用する仕組みを検証する。

実験に向け、みずほFGおよびBlue Labは、金融機関向けシステム導入にノウハウを有するISID の支援のもと、API評価環境を活用したIoT決済プラットフォームのプロトタイプを構築。これにより、スタジアム売店に対する代金支払を、API評価環境に登録された銀行口座からの振込により実現可能になるという。また、富士通は、本人認証技術を活用したチケットレス環境を構築し、チケット座席管理システムにノウハウを有するモーションピクチャーとともに、チケットレス入場の実証実験用スマホアプリを構築した。

実証実験の対象者は、実証実験用スマホアプリを用いることでチケットレス入場や、観客席に座ったままで売店への商品注文および事前決済を実施することができる。決済付随情報の利活用を見据えて、チケット情報と購買情報を横断的に取得する仕組みの検証を行い、「ダイナミックプライシング」への活用に向けた課題の整理と評価を行っていく。

実証実験の実施日は5月20日で、場所は富士通スタジアム川崎。日本社会人アメリカンフットボール Xリーグ PEARL BOWL 2018の、富士通フロンティアーズ対オービックシーガルズの試合で、みずほ銀行行員、ISID社員、富士通社員を中心に事前募集した約100名を対象に実施する。