ExtremeTechに1月17日(米国時間)に掲載された記事「Microsoft warns Windows 7 is dangerously insecure in 2017 - ExtremeTech」が、MicrosoftがWindows 7に関してセキュリティパッチを当てていたとしても今後十分にセキュアであるとは言えないと警告していることを伝えた。

同記事は、MicrosoftドイツのWindows担当責任者のMarkus Nitschke氏が公式ブログへの投稿に基づくもの。Markus氏は「Windows 7は、現代の技術の要求や企業のIT部門のセキュリティに対する高い要求にこたえることができない」とコメントしている。

Windows 7は2009年に登場したデスクトップ向けのオペレーティングシステム。Net Applicationsの報告によれば、Windows 7のシェアは2016年12月の段階で48%以上を占めており、デスクトップ向けのオペレーティングシステムとしても最も高いシェアを確保している。

Windows 7のデスクトップ

Windows 7のサポートは2020年1月まで提供される計画になっており、あと3年ほど期間がある。しかし、Microsoftは今後さらにこうした発表を行いWindows 7からWindows 10への移行を促す可能性が高い。Windows 10はこれまで同社が提供してきたオペレーティングシステムの中でもっともセキュアであるとされており、同社としてはWindows 10への移行をセキュリティ対策の重要なポイントとしている。

すでにサポートが終了したWindows XPは依然として高いシェアを持っている。Net Applicationsの報告によれば2016年12月におけるWindows XPのシェアは9%を超えており、1位のWindows 7および2位のWindows 10に次いで第3位につけている。MicrosoftにはWindows 7がWindows XPのようにサポート終了後も存在し続けることを避けたい狙いもあるものとみられる。