明治大学は7月18日、6月に新宿の旧コマ劇場前で飲酒騒動を起こした公認サークル「クライステニスクラブ」への処分を発表した。

この騒動は、多数の大学生が倒れて救命救急士や警察官が駆けつけている様子を収めた写真がTwitterなどで拡散されたもので、関係者のTwitterアカウントとあわせて同大学のインカレサークル部員という情報がネット上に流れていた。その後、大学側が公式に謝罪を行なっていた。

同大学によると、6月20日にクライステニスクラブは、春学期の最終練習後、新宿歌舞伎町の飲食店で他大学と合同で懇親会を実施。学生34名のうち未成年者が21名含まれていたにも関わらず、飲酒していた。また、ただの飲酒だけではなく、アルコール度数の高いウオツカやウィスキーを一気飲みするなどの「一歩間違えれば生命の危険を脅かしかねない過剰な飲酒」(リリースより)も行なっていたとしている。

なお、救急車によって病院へ搬送されたのは2名の成人男子学生で、アルコールの過剰な摂取の診断を受け、数時間後には治療を終えて帰宅したという。

明治大学では、サークルにおける過度な飲酒や未成年飲酒の常態化が確認されたことから、「クライステニスクラブ」の公認取り消しと廃部を決定。当該学生に対して厳重注意と始末書・誓約書の提出をさせる予定だという。また、クライステニスクラブに所属していた98名全員に対して飲酒に対する正しい知識を習得させるための講習会を実施する。

今後の対策としては、全公認サークルの代表学生を招集して、飲酒と課外活動全体の安全対策について指導を行なった。ほかにも、健全な課外活動を推進するために、サークル部長(教職員)とともに、サークルへの指導を継続的に強化していくとしている。

また、インカレサークルであるクライステニスクラブで、明治大学と共に公認していた日本女子大学も、サークルの公認取り消しと廃部を発表。同大学からは、9名が懇親会に参加し、うち8名が未成年飲酒であった。日本女子大学では「警察によって事件性はないことが確認された」としている。