NECは2月19日、企業の基幹システムやビッグデータ活用における高信頼基盤向けに、最大15コアのCPU「インテル Xeon プロセッサー E7 v2 製品ファミリー」を採用し、WindowsやLinuxに対応したエンタープライズサーバ「NX7700xシリーズ」を、同日より販売開始すると発表した。

「NX7700x/A2010M-60」

「NX7700xシリーズ」は、社会インフラシステムにおけるビッグデータ活用や、既存システムとの連携を容易にさせるためのサーバ。サービスプロセッサ技術とファームウェア技術で実現したRAS機能により、CPUのコアやメモリを監視し、障害予兆が現れた場合には自律的に保守を行う。

重要業務のデータベース利用領域では、クラスタリングソフトウェア「CLUSTERPRO X」とサービスプロセッサの連携機能、およびデータベースのクラスタリングを実現するための「Oracle Clusterware、Oracle RAC」との連携機能を強化し、これにより、フェイルオーバを従来比最大1/10の時間で実行し、ユーザの業務停止時間を抑えることができる。

また、「インテル Xeon プロセッサー E7 v2 製品ファミリー」を最大で4CPU搭載し、従来機比で約2倍の性能向上を実現する。

最大4TBの大容量メモリを活かしてデータを高速処理する「インメモリーデータベース」にも対応可能なほか、I/OスロットにはPCI-Express 3.0を最大16スロット搭載し、複数のネットワークカードやストレージインタフェースカード、フラッシュストレージなどを同時に搭載するリアルタイム分析基盤を構築可能とした。

最小構成価格(税別)は、高可用モデルの「NX7700x/A2010M-60」が333万4,000円から、「NX7700x/A2010M-30」が363万8,000円から、「NX7700x/A2010M-15」が307万6,000円から、スタンダードモデルの「NX7700x/A2010L-60」が174万3,000円からとなっている。

なおNECでは、「NX7700xシリーズ」を「NEC Solution Platforms」にも適用し、可用性を向上させた「Data Platform for Oracle Database」や、Windows基盤を活用した「Data Platform for Microsoft SQL Server」と、SAP HANA向けアプライアンスサーバ「NEC High-Performance Appliance for SAP HANA」もあわせて発売する。