パルコミュージアムは、ドキュメンタリー映画『キューティー&ボクサー』の公開を記念して、現代芸術家・篠原有司男と乃り子の二人展「Love Is A Roar-r-r-r! In Tokyo 愛の雄叫び東京篇」を開催する。会期は12月13日~2014年1月13日、開場時間は10:00~21:00(入場は閉場の30分前まで/最終日は18:00閉場/年末年始は開場時間が変則となる)。会場は東京都・渋谷のパルコミュージアム(渋谷パルコパート1・3F)。入場料は一般500円、学生400円、小学生以下無料(映画『キューティー&ボクサー』半券提示で半額)。

「キューティー&ボクサー」12月21日(土)より、シネマライズ他全国ロードショー 配給:ザジフィルムズ/パルコ (c)2013 EX LION TAMER, INC. All rights reserved.

同展は、篠原有司男のボクシング・ペインティング最新作やオートバイ彫刻の名品のほか、映画の中にも登場し、乃り子がこれまで描きつづけてきた「キューティー&ブリー」の大作絵巻絵画などを展示する、ふたりの芸術家による展覧会だ。

また、映画『キューティー&ボクサー』は、彼らのニューヨークでの日々や波乱に満ちた結婚生活を描くドキュメンタリー作品。単に破天荒な芸術家の私生活をとらえた内容ではなく、愛、犠牲、歓び、痛み、情熱、失望、老いていくこと、そしてアートという永遠のテーマと闘いつづける一組の夫婦=二人の芸術家を追っている。同作品はサンダンス映画祭で監督賞を受賞したのをはじめ、トライベッカ映画祭(観客賞第2位)、サンフランシスコ国際映画祭、サンフランシスコ国際映画祭、ミュンヘン国際映画祭ほか世界各地で上映されている。夫婦に魅了され、4年の歳月をかけて密着したのは、29歳のザッカリー・ハインザーリング監督。大手ケーブル局・HBOなどでキャリアを積み、本作が初の長編作品となる。

なお、篠原有司男は、「ボクシング・ペインティング」や「日本初のモヒカン刈り」といったキーワードで知られる芸術家。通称「ギュウちゃん」。かつてニューヨークに渡った反骨精神あふれる若者は、80歳を超えた今もその頃のスピリットそのままに、創作に人生を捧げ、ひた走る。一方、妻の乃り子は、美術を学ぶために留学したニューヨークでギュウちゃんと出会い、結婚。学業の道を捨て、妻であり、母であり、アシスタントであることに甘んじていた彼女は、遂に自分を表現する方法を見つける。自分の分身である「キューティー」をヒロインに、夫婦のカオスに満ちた40年の歴史を綴ったドローイングは、今回の展覧会で展示されることになっている。