ALBERTは5月28日、企業に散在する様々なデータを統合・分析し、マルチチャネルでのコミュニケーションを最適化するために必要な「プライベート・データマネジメントプラットフォーム(以下プライベートDMP)」の構築サービスを開始したことを発表した。

現在、「ビッグデータ」がトレンドワードになり、企業に蓄積される大量のデータを分析してマーケティングに活用する機運が高まっているが、それらのデータは様々なデータベースに散在しており、分析はもちろん、統合して管理することにも苦労している企業が多いという。

DMPはこのようなデータを統合管理し、分析してマーケティング施策に活用するためのプラットフォームで、同社の構築する「プライベートDMP」は、主に以下5つのシステムで構成される。

  • データウエアハウス(DWH)
    散在するデータを統合して蓄積するデータベース。ペタバイト規模のデータを統合管理するDWH構築のために作られたアマゾンウェブサービス(AWS)のAmazon Redshiftを活用して構築する。

  • データマイニングエンジン
    DWHに蓄積された大量データを解析してマーケティング施策のためのルールを演算するシステム。同社の「smarticA!データマイニングエンジン」を活用し、クラスター分析、アソシエーション分析、時系列予測などにより、必要なルールを自動的に算出する。

  • キャンペーンマネジメント
    データマイニングエンジンで導出されたルールに従ってWeb、メール、コンタクトセンターなどマルチチャネルの顧客接点でOne to oneマーケティングを実現するためのキャンペーンシナリオ制御システム。同社の「smarticA!キャンペーンマネジメント」を活用して構築する。

  • DSP・広告DMP連携API
    DWHに蓄積されたオーディエンスデータや配信データをデータマイニングエンジンで解析しクラスタリング等を行なった上で、DSPにおけるレコメンデーションルールとして連携したり、広告DMPに蓄積してオーディエンス拡張などの配信最適化に活用したりすることができる。

  • ビジネスインテリジェンス(BI)
    キャンペーンマネジメントシステムを通じて実行された施策や各種の広告施策が、どのような効果を上げたのかをマーケティングダッシュボードでモニタリングし、PDCAを回すための効果分析ツール。