NECは3月28日、グループでエネルギー使用量や温暖化ガス排出量などの環境パフォーマンス指標の管理を強化し、システム運用コストの削減を図るため、クラウドサービスを利用した環境パフォーマンス管理システムを4月から導入すると発表した。

同システムの導入により、自社目標であるCO2排出量の年間1%削減を推進するとともに、年間のシステム運用コストの従来比半減を見込んでいる。

同システムの特徴は、「目標管理、見える化を通じた現場での環境改善活動の推進」、「グローバル対応、システム連携機能の強化による業務迅速化・効率化」、「クラウドサービス化によるシステム運用コスト削減」。

同システムにより、全社目標値を踏まえた拠点や部門ごとの目標値を年度単位で設定し、進捗状況と対比でき、拠点や設備単位に入力する実績データを、複数拠点に職場が分散する部門単位に組み替えて表示することができる。

さらに今後、電力センサーやビルエネルギー管理システムなどと連携した日別、時間別のエネルギー使用量の見える化機能の導入が計画されている。これにより、各部門での省エネをはじめとした自立的な環境改善活動の推進や、外部からの多様な環境データの開示要求への迅速な対応が可能となる。

海外を中心としたイントラネット未接続の拠点においても、システムのクラウド化によりインターネット経由で直接データ入力が可能であり、現地単位(ガロン、フィートなど)・通貨での入力、画面の日本語・英語・中国語表示や年度・年表示に対応している。さらに、子会社独自の環境パフォーマンス管理システムやフォーマットとのデータ連携機能を備え、環境パフォーマンス管理業務の迅速化や効率化を実現する。

同システムは「GreenGlobeX」の名称で外販も行われる。価格(税別)は月額15万円(100サイトの場合)で、今後3年間で100社への販売を目指す。

「GreenGlobeX」の構成

NECの環境ITソリューションマップ