法人向けPCに必要とされる要素は多々ある。連続稼働を続けても確実に動作する耐久性や、使わなければならないときに確実にデータが作成できる安定性など、一般家庭で使われる製品よりも酷使されることを前提に、さまざまな点で厳しい条件が突きつけられる。

日本HP パーソナルシステムズ事業統括 PSG製品統括本部 コマーシャルビジネス本部 デスクトップビジネス部 プロダクトマネージャー 岡本さくら氏

「HPはPC事業において世界No.1(※1)の販売実績があります。日本国内でもビジネスデスクトップはNo.3(※1)のシェア、ビジネスクライアント全体としてはNo.4(※1)のシェアを獲得しています」と語るのは、日本HPパーソナルシステムズ事業統括 PSG製品統括本部 コマーシャルビジネス本部 デスクトップビジネス部 プロダクトマネージャー 岡本さくら氏だ。日本企業が国内ベンダーを優先する風潮が強い中、競合を抑えてトップ争いに食い込んでいる。

(※1 出典:IDC, Worldwide Quarterly PC Tracker, Q4 2011)

だからといって、高価なパーツを組み合わせるとコストが跳ね上がるため、経営する側としては、導入コストは抑えながら、費用対効果の高いPCが理想となる。それに加え、近年では環境への配慮や省エネ性の高さなども求められ、ビジネスPCというくくりでもベストな選択が難しくなっているのが現状なのだ。

「外資ベンダーとはいえ、生産拠点は各国に点在しています。日本においては東京の昭島工場がその役目を担います」と岡本氏。「東京生産」という言葉がすでに多くのユーザーに知れ渡っている通り、品質を重視する日本人に見合った製品を製造する工場を、日本の中心部に持っているというのは買う側にとっても安心感がある。

東京・昭島市にある日本HPの昭島工場。これまでのデスクトップPC、ワークステーション、サーバに加え、昨年の夏からはノートPCの生産も開始。ノートPCの8割以上がここで生産されている

国内生産のメリットについて岡本氏は、「物流などの観点からもコスト削減が果たせますし、納期短縮も実現できます。搬送中のトラブルなども海外からコンテナで輸送するケースと比べれば圧倒的に少なくて済みます」と語る。

また、カスタムインテグレーションサービス(CIS)では、ユーザー環境にあわせて、ユーザー指定のイメージローディングや個別のネットワーク設定、資産管理ラベルの貼付などを工場にて行い、ユーザー指定の場所に直送することもできる。

カスタムインテグレーション(CIS)で提供されるサービス