富士通は10月31日、千葉工業大学 芝園キャンパスにクラウドを活用した仮想デスクトップ環境を構築したと発表した。

本環境の構築により、学生は芝園キャンパスにおいていつでもどこからでも自由にPCを用いてセンターへ接続して、CADやデザイン系のアプリケーションによる学習・開発演習ができるようになる。

今回、仮想PC方式の採用により、学生一人ひとりにPC環境を提供が可能なため、将来はキャンパス内だけではなく、自宅からも学内の環境を利用できるようになる。

千葉工業大学の仮想デスクトップ環境イメージ

今回の環境構築には、富士通のクラウド基盤上で提供する仮想デスクトップサービス「ワークプレイス-LCM」が採用されている。同サービスは、富士通のクラウド基盤を活用し、PC・プリンタ・複合機・部門サーバなどのICT機器のライフサイクル(企画・設計、導入、運用から撤去・廃棄まで)をトータルで支援する。

同大では、同社が社内で実践する電気系と機械系のCADの統合設計コンセプトをもとにした次世代ものづくり環境「エンジニアリングクラウド」を試験的に利用する予定。この環境は、CADやPDM、デジタルモックアップなど、製造業の顧客のものづくりを支援する富士通のソフトウェア群とサービス群を、富士通データセンターからクラウドサービスとして提供する。