Webroot、Android向けセキュリティソフト発表 - 家庭内紛失に役立つ機能も

ウェブルート・ソフトウェア(以下、ウェブルート)は9月28日、Android搭載端末向けセキュリティソフト「ウェブルートセキュアエニウェアモバイル」を発表した。有償版の「プレミア」と無償版が用意されており、10月3日よりAndroidマーケットにて販売が開始される。


ウェブルートセキュアエニウェアモバイルの画面

米Webroot モバイルソリューション Vice PresidentのChad Bacher氏

ウェブルートは、1997年に米国コロラド州で創設されたセキュリティソフトウェアベンダー。日本法人は2005年に設立されており、PC向けのアンチウィルスソフトやインターネットセキュリティソフトなどを提供している。量販店およびWebサイトで販売を行っているほか、ソニー製PCにもバンドルされている。

今回発表されたセキュアエニウェアは、Android搭載端末を各種の脅威から守るセキュリティソフトウェア。マルウェア対策や悪意あるインターネットサイトのアクセスブロック、紛失/盗難時の遠隔操作、迷惑着信/SMSのブロック、OS/アプリのセキュリティ設定アドバイス機能、バッテリー/ネットワークモニター機能などが組み込まれているほか、端末を遠隔操作/監視するための管理用Webサイトも提供される。

ウェブルートセキュアエニウェアモバイルの管理画面

搭載されている主な機能は以下の表のとおり。

インターネットセキュリティ
	無償版	有償版プレミア
マルウェア対策	○	○
安全なブラウジング	○	○
紛失・盗難時の遠隔操作
遠隔操作による位置情報の取得	○	○
遠隔操作によるサイレン音の鳴動	○	○
遠隔操作による端末ロック	○	○
遠隔操作による端末内情報の削除		○
不正なSIMカードの挿入による端末ロック		○
迷惑着信や迷惑SMSのブロック
着信やSMSの個別ブロック	○	○
疑わしいURLリンクを含むSMSの自動ブロック	○	○
システムやインストール済みアプリのセキュリティ設定へのアドバイス機能
システム設定のセキュリティを高めるアドバイス機能		○
インストール済みアプリのセキュリティを高めるアドバイス機能		○
便利機能と安心のサポート
アドバイス機能と連携したアプリ管理の支援機能		○
バッテリーモニターとネットワークモニター		○
オンラインポータルサイト		○
電話サポート		○

ウェブルート代表取締役社長の駒林一彦氏

ウェブルート代表取締役社長の駒林一彦氏は、数ある機能の中でも"面白いもの"として「サイレン音の鳴動」を挙げる。英語では「Screaming(叫び声)」と呼ばれているもので、盗難された際に管理用Webサイトから指令を出して大きな音を鳴らし、周囲に盗難されたことを知らせるという機能だが、「例えば、家の中でどこに置いたかわからなくなったようなときにも、この機能を使用すればすぐに発見できる」(駒林氏)という。

また、米Webroot モバイルソリューション Vice PresidentのChad Bacher氏は、他社製品に比べてマルウェアスキャン実行時のCPU使用率やメモリフットプリントが少ないうえ、機能が豊富であることをを強調。特に、セキュリティ上問題のあるOS/アプリ設定を通知する「アドバイス機能」や、バッテリー消費量や通信データ量が高くなるなどの不穏な挙動を察知する「バッテリーモニタ」「ネットワークモニタ」などは、他のセキュリティ製品にはない機能として紹介した。