テクトロ、MIPI D-PHYソリューションに1ボタン操作の適合性試験機能を追加

Tektronixの日本法人である日本テクトロニクスは、MIPI(Mobile Industry Processor Interface)規格のサポート強化として「D-PHYTXコンプライアンス・テスト自動化ソフトウェア」を発表した。

D-PHYTXは同社のTekExpressプラットフォーム上で動作し、最新のD-PHY仕様の予備測定を1ボタン操作で実行できるソリューション。

MIPI D-PHYの仕様は、次世代のスマートフォン、タブレット、その他のポータブル・デバイスで使用されるベースバンド・プロセッサとカメラやディスプレイ・パネルのインタフェースのための、再利用可能でスケーラブルな物理レイヤを規定している。D-PHY設計のトランスミッタ検証では、最新の仕様に対する正確なジッタ/タイミング解析を短時間で実行する必要があるが、D-PHYTXを活用することで、D-PHYトランスミッタの適合性試験、特性評価、設計検証を実行することが可能となる。

2009年秋に同社は、D-PHYテストのための自動セットアップ・ライブラリとMOI(Method of Implementation:テスト手順)を備えた、「DPO7000」シリーズ用のD-PHYを発表していたが、今回の発表により、測定と機器セットアップの自動化が実現され、55項目以上のD-PHYトランスミッタの適合性試験を1ボタン操作で実行できるようになる。

なお、TekExpress(TEKEXP)自動コンプライアンス・テスト・ソフトウェアはMicrosoftのWindowsベースのアプリケーションで、Tektronix Windowsベースの計測器を含む任意のWindows XPコンピュータのOS上で実行することが可能となっている。