セールスフォース・ドットコムは9月15日、クラウドコンピューティングをテーマとしたプライベートカンファンレンス「Cloudforce Japan」を東京都内で開催した。同カンファレンスの基調講演には、米セールスフォースの会長兼CEOを務めるマーク・ベニオフ氏が登壇し、同社のクラウドコンピューティングに関する戦略と新サービスについて講演を行った。

米セールスフォース 会長兼CEO マーク・ベニオフ氏

同氏は初めに、同社が提供するクラウドコンピューティングを「リアルタイムクラウド」と表し、「リアルタイムだからこそ、利用価値がある」と説明した。

同社が提供するリアルタイムクラウドは、IaaS(Infrastructure as a Service)「リアルタイムクラウドインフラストラクチャ」、PaaS(Platform as a Service)「クラウド向けアプリケーションの開発プラットフォーム」、SaaS(Software as a Service)「クラウドアプリケーション」から構成される。

「(リアルタイムクラウドの)インフラストラクチャは、情報セキュリティの標準であるISO27001の認定を取得しておりセキュリティは万全だ。99.999%の稼働率も実現している。アプリケーション開発プラットフォームではWebサイトを構築できるなど、スケーラビリティ・信頼性・インタラクティブなアプリケーションを開発可能だ。クラウドアプリケーションはすでに600以上提供されており、コードを書くことなくすぐに使い始められる」(ベニオフ氏)

同氏はさらに、クラウドアプリケーションを「Sales Cloud」、「Service Cloud」、「Custom Cloud」の3つに分類した。Sales Cloudは、「売上予測・管理」、「ワークフロー・承認」、「類似商談の検索」といった、これまで同社が提供してきた営業支援アプリケーション群を指す。Custom Cloudは開発プラットフォームであり、「カスタマイズが好きな日本人に最も人気があると」同氏。

3つのサービスのうち、最も目玉と言えるのが「Service Cloud」である。9月9日に米国で、同アプリケーションの最新版「Service Cloud 2」が発表されたからだ。

同氏は「現在、企業は顧客とのコミュニケーションの場としてコンタクトセンターに投資しているけれど、実際に顧客が利用しているのはコミュニティやSNSであり、情報が十分に共有されていない。この隙間を埋めるには新たなアイデアが必要であり、それが"Service Cloud 2"」と説明した。