Appleの秘密主義は有名だが、リーク情報を公開したブログ運営者を相手取って裁判を起こす一方で、多くの一般メディアに対して記事の取り下げ要求など実力行使に及ぶケースはまれだ。だが英Times OnlineのBryan Appleyard氏によれば、Apple広報からTimes編集者に対して同氏が執筆したSteve Jobs氏に関する記事をサイトから取り下げるよう要求してきたのだという。
発端となったのは8月16日(英国時間)にAppleyard氏が公開した「Steve Jobs: The man who polished Apple」という記事で、ここで同氏はJobs氏の過去20年ほどのエピソードを紹介し、健康問題が理由でもし今後CEO職を続けられなくなった場合、Appleがどうなるのかについて考察している。だが同氏は記事中で同記事に関してクレームがあったことを紹介、「Appleは個人的な話題やプレスによる"秘密の魔法"の妨害をひどく嫌っている」とコメントしている。事実、4ページにわたる記事をざっと拝見したところ取り立てて内容に大きな問題や新しい発見はなかったものの、Jobs氏個人の話題に必要以上に踏み込んでいるといった印象だ。
私人の健康話やプライベートなトラブルを深く詮索するのは個人的にも好きなやり方ではないが、企業側の過剰反応で騒ぎを大きくしてしまっている面もあると考えている。メディアは必ずしも企業の思い通りに動いてくれるとは限らず、貴重な宣伝媒体である一方で、悩ましい存在でもある。
