米IBMは現地時間の4月22日、DB2とInfoSphere Warehouseの新バージョン「DB2 9.7」および「InfoSphere Warehouse 9.7」を発表した。出荷予定は6月で、DB2 9.7については同社の「Early Access Program」への登録により試用できる。

DB2 9.7はコードネーム「Cobra」と呼ばれ、競合製品と比べデータの保管スペースを削減し、光熱費を含むコストを最大75%削減できるとしている。またDBソフトウェアとしては初めて、リレーショナルデータとXMLデータの双方を同時にビジネス分析できる機能を持つという。

同製品はさらに、作業負荷管理やオートノミック・コンピューティング機能を備える。これにより四半期決算レポートなど優先度が高いアプリケーションのパフォーマンスを改善し、増大するデータをITスタッフが効率的に管理できるよう、事務作業に要する時間を最大35%削減できるとする。

InfoSphere Warehouse 9.7 Enterprise Editionは、DB2 9.7で稼動し、データ分析やデータ・マイニングを簡易化するツールや、小規模組織や大きな組織内の部門を対象とするDepartmental Editionを備える。これらにより、企業によるデータの信頼性・持続性に優れたビジネスインテリジェンスへの変革することを支援するとしている。

これら製品による同社の統合データマネジメントに対する取り組みは、開発者の生産性の改善を支援するという。DB2 9.7は、他のDBシステム向けを含む各種アプリケーションの迅速な開発・適用を支援する新技術を組み込んでいる。開発者は、これらの新技術を取り入れたIBM Data Studioを使用してアプリケーションを設計・開発・適用し、情報をその全ライフサイクルを通じて管理できるとのことだ。